echo - テキストを表示
echo コマンドとは
echo
コマンドには、主に 2 つの使い方があります。
- テキストを表示する
- コマンドの表示を制御する
最も一般的な使い方は 1 つ目の、テキストを表示する方法です。
echo
コマンドを使用することで、任意のテキストをコマンドプロンプト上に表示することができます。
2 つ目について、コマンドプロンプトでは通常、実行されたコマンドが画面上に表示されますが、echo
コマンドを使用することで、実行したコマンドの表示を制御することが可能です。
また、1 つ目の応用として、空ファイルを作成する方法として利用されることもあります。
このページでは、echo
コマンドの基本的な使い方から、オプションの設定方法まで分かり易く説明しています。また、具体的なサンプルコードも記載しています。
echo コマンドの基本
echo
コマンドは、指定された文字列を画面に表示するためのコマンドです。
シンプルな使い方から始めて、徐々にオプションや応用例を見ていきましょう。
コマンドプロンプトでの基本的な使い方
このコマンドを実行すると、echo
コマンドに続けて入力した「Hello, World!」という文言が出力されます。
バッチファイルでの基本的な使い方
@echo off
setlocal
echo Hello, World!
endlocal
exit
このバッチファイルを実行すると、コマンドプロンプトと同様に Hello, World! が表示されます。
「@echo off」について
echo コマンドには、いくつかのオプションがあります。
echo on と echo off
echo on および echo off は、コマンドプロンプトやバッチファイルの実行時に、コマンド自体が表示されるかどうかを制御するオプションです。
echo on を指定すると、コマンドが実行される際にコマンド自体も表示されます。前述のサンプルでは、echo Hello, World!
が表示されていましたが、これが echo on の影響です。
デフォルトではecho on
が有効になっています。
echo off
を指定すると、コマンドが実行される際にコマンド自体は表示されず、結果のみが表示されます。
バッチファイルでは、冒頭で@echo off
を指定してコマンドの表示を抑制することが一般的です。
空行を表示する
echo.
を使用することで、空行を表示することができます。
コマンドプロンプトでの使い方
バッチファイルでの使い方
@echo off
setlocal
echo Hello, World!
echo.
echo This is a new line.
endlocal
exit
echo コマンドの応用
echo コマンドは、環境変数や計算結果を表示する際にも使用できます。
環境変数の表示
環境変数を表示するには、%変数名% の形式で指定します。
コマンドプロンンプトでの使い方
このコマンドを実行すると、ユーザー名が表示されます。
バッチファイルでの使い方
@echo off
setlocal
echo Your username is %USERNAME%.
endlocal
exit
このバッチファイルを実行すると、ユーザー名が表示されます。
計算結果の表示
set /a コマンドを使って計算を行い、その結果を echo コマンドで表示することができます。
コマンドプロンプトでの使い方
このコマンドを実行すると、計算結果 7 が表示されます。
バッチファイルでの使い方
@echo off
setlocal
set /a result=3+4
echo The result is %result%.
endlocal
exit
このバッチファイルを実行すると、計算結果 7 が表示されます。
まとめ
この記事では、echo コマンドの基本的な使い方やオプションについて紹介しました。
echo コマンドは、文字列や環境変数、計算結果を表示するために非常に便利なコマンドです。
コマンドプロンプトやバッチファイルで作業を行う際に、ぜひ活用してください。