tree - ディレクトリ構造の表示
フォルダ構造を確認したいときに、エクスプローラーで一つずつ開いていくのは手間がかかります。
tree コマンドを使うと、ディレクトリの階層構造をまとめてツリー形式で表示できます。
プロジェクトの構成確認、手順書への貼り付け、バックアップ前の記録といった用途で使いやすいコマンドです。
tree コマンドとは
tree コマンドは、指定したパス配下のディレクトリ構造をグラフィカルに表示するコマンドです。
主に次のような場面で役立ちます。
- プロジェクトのフォルダ構成を一覧で確認する
- README や設計書にディレクトリ構造を貼り付ける
- バックアップ前にフォルダ構成を記録する
- サブフォルダの有無をすばやく確認する
基本的な使い方
tree コマンドの構文は次の通りです。
tree [ドライブ:][パス] [/F] [/A]
オプションを付けずに実行すると、カレントディレクトリ配下のフォルダ構造が表示されます。
特定のディレクトリを指定する
確認したい場所が決まっている場合は、パスを指定します。

中小企業経営者のためのRPA入門 RPA導入を成功させる方法

60分でわかる! AIエージェント 超 入門

コマンドラインの黒い画面が怖いんです。

知識・才能ゼロでもらく~に月10万円稼ぐ! よくわかるAI副業超入門
ルートディレクトリから表示する
ドライブのルートから表示することもできます。
ルートから実行すると出力が非常に長くなります。必要な範囲だけを見たいときは、なるべく開始パスを絞って実行してください。
階層指定はできる?
Windows の tree コマンドで使える主要オプションは /F と /A のみです。
そのため、Linux の tree -L のように「何階層まで」と深さを直接指定する機能は、標準の tree にはありません。
階層を浅く見たい場合は、対象の開始パスをより深い場所に変更するのが基本です。深さ制限そのものが必要なら、PowerShell など別の手段を使う方が確実です。
PowerShell では、Get-ChildItem の -Depth で探索する階層を絞れます。
Get-ChildItem -Recurse -Depth 1
-Depth 1 は、指定フォルダの直下に加えて、その 1 つ下の階層まで表示します。ただし出力は tree のような罫線付きのツリーではなく、フォルダごとの一覧になります。
tree コマンドのオプション
Windows の tree コマンドでよく使うオプションは次の通りです。
| オプション | 説明 |
|---|---|
/F | 各ディレクトリ内のファイル名も表示する |
/A | 罫線文字の代わりに ASCII 文字を使用する |
/? | ヘルプを表示する |
/F - ファイルも表示する
既定ではフォルダだけが表示されます。/F を付けると、各フォルダ内のファイル名も表示されます。
/F
を付けるとフォルダとファイルをまとめて確認できるため、プロジェクト構造を資料化したいときに使いやすくなります。
/A - ASCII 文字で表示する
既定では罫線文字を使いますが、/A を指定すると ASCII 文字で表示できます。
テキストファイルや Markdown に貼り付けるときは、環境によっては ASCII
文字の方が崩れにくくなります。共有用に保存するなら /A を付けると安全です。
/F /A を組み合わせる
ファイルも含めて、かつ ASCII 文字で出力したい場合は組み合わせて使えます。
応用例
出力結果をファイルに保存する
tree の出力はリダイレクトでファイルに保存できます。
これにより、structure.txt にディレクトリ構造が保存されます。パスに空白が含まれる場合は、tree "C:\My Projects\MyApp" /F /A のようにダブルクォートで囲んでください。
保存したファイルをメールやチャット、Markdown に貼り付ける場合は、/A
を併用しておくと文字化けしにくくなります。
一画面ずつ確認する
出力が長い場合は more と組み合わせます。
Enter キーで次の画面へ進めます。
開発プロジェクトの構造を確認する
node_modules のようにファイル数が多いフォルダがあると出力が膨大になります。tree には除外オプションがないため、必要な範囲に開始パスを絞って実行してください。
dir コマンドとの違い
tree と dir はどちらもファイルやフォルダを確認するコマンドですが、得意分野が異なります。
| 項目 | tree | dir |
|---|---|---|
| 表示形式 | ツリー構造 | 一覧形式 |
| 階層の見やすさ | 高い | 低い |
| ファイルの詳細情報 | 名前のみ | サイズ、日時、属性など |
| 向いている用途 | 構造確認、資料化 | 詳細確認、絞り込み |
構造を見たいなら tree、詳細を見たいなら dir と考えると分かりやすいです。
まとめ
この記事では tree コマンドについて次のポイントを解説しました。
treeはフォルダ構造をツリー形式で表示するコマンド/Fでファイル名も表示できる/Aで ASCII 文字の出力に切り替えられる- 標準の Windows
treeに階層の深さや除外を指定するオプションはない(深さは PowerShell のGet-ChildItem -Depthで代替できる) - ファイルへ保存するときは
/Aを併用すると共有しやすい