便利技・Tips集
コマンドプロンプトには、知っているだけで作業効率が大幅に向上する便利な機能やテクニックが数多くあります。
この記事では、日常的に使えるTipsを厳選して紹介します。
コマンド履歴を活用する
上下キーで履歴をたどる
↑キーと↓キーで、過去に入力したコマンドを順番に呼び出すことができます。
F7 キーで履歴一覧を表示
F7キーを押すと、コマンド履歴の一覧がポップアップで表示されます。上下キーで選択し、 Enterで実行できます。
doskey /history で履歴をテキスト表示
doskey /history
doskey /history > commands.txt のようにリダイレクトすると、履歴をファイルに保存できます。
ファンクションキーの活用
| キー | 機能 |
|---|---|
| F1 | 前回のコマンドを 1 文字ずつ再入力 |
| F2 | 指定した文字の位置まで前回のコマンドをコピー |
| F3 | 前回のコマンドを完全に再入力 |
| F5 | ↑キーと同じ(1 つ前の履歴) |
| F7 | コマンド履歴の一覧を表示 |
| F8 | 入力中の文字に一致する履歴を検索 |
| F9 | 番号を指定してコマンドを呼び出す |
dir と途中まで入力して F8 を押すと、dir
で始まる過去のコマンドを順番に呼び出せます。頻繁に使うコマンドを素早く再実行するのに便利です。
タブ補完(オートコンプリート)
Tabキーを押すと、ファイル名やフォルダ名を自動補完できます。
cd Doc[Tab]
上記のように途中まで入力してTabを押すと、「Documents」のように補完されます。
- 候補が複数ある場合は、Tabを繰り返し押すと次の候補に切り替わります
- Shift+Tabで前の候補に戻ります
ショートカットキー
| ショートカット | 機能 |
|---|---|
| Ctrl+C | 実行中のコマンドを中断 |
| Ctrl+V | クリップボードから貼り付け |
| Ctrl+A | 画面のテキストをすべて選択 |
| Ctrl+M | マークモード(範囲選択)の切り替え |
| Ctrl+Home | 表示をスクロールの一番上に移動 |
| Ctrl+End | 表示をスクロールの一番下に移動 |
| Alt+Enter | 全画面表示の切り替え |
画面の色を変更する(color コマンド)
color コマンドで背景色と文字色を変更できます。
color [背景色][文字色]
カラーコード
| コード | 色 | コード | 色 |
|---|---|---|---|
| 0 | 黒 | 8 | 灰色 |
| 1 | 青 | 9 | 明るい青 |
| 2 | 緑 | A | 明るい緑 |
| 3 | 水色 | B | 明るい水色 |
| 4 | 赤 | C | 明るい赤 |
| 5 | 紫 | D | 明るい紫 |
| 6 | 黄色 | E | 明るい黄色 |
| 7 | 白 | F | 輝く白 |
使用例
color 0A
color 1F
color
タイトルバーを変更する(title コマンド)
title バックアップ処理 - 実行中
バッチファイルの実行中にタイトルを変更することで、何の処理が動いているかを視覚的に確認できます。
バッチファイルでの活用
@echo off
title データ処理 [1/3] - ファイルコピー中
copy /Y source\*.* dest\ >nul
title データ処理 [2/3] - データ変換中
rem 変換処理...
title データ処理 [3/3] - クリーンアップ中
del /Q temp\*.tmp >nul
title データ処理 - 完了
echo すべての処理が完了しました。
pause
プロンプト文字列を変更する(prompt コマンド)
prompt コマンドで、コマンドプロンプトの表示文字列を変更できます。
prompt $P$_$G
上記は現在のパスの下に > を表示する設定です。
prompt の特殊記号
| 記号 | 表示内容 |
|---|---|
$P | 現在のディレクトリ |
$G | > |
$D | 日付 |
$T | 時刻 |
$N | 現在のドライブ |
$_ | 改行 |
$$ | $ |
元に戻す
prompt
便利な環境変数
知っておくと便利な標準環境変数の一覧です。
| 環境変数 | 内容 |
|---|---|
%USERPROFILE% | ユーザーのホームフォルダ |
%APPDATA% | アプリケーションデータフォルダ |
%TEMP% | 一時ファイルフォルダ |
%COMPUTERNAME% | コンピューター名 |
%USERNAME% | 現在のユーザー名 |
%OS% | OS 名 |
%RANDOM% | 0〜32767 のランダムな数値 |
%CD% | 現在のディレクトリ(動的) |
%ERRORLEVEL% | 直前のコマンドの終了コード |
%~dp0 | バッチファイル自身のフォルダパス(バッチ内のみ) |
使用例
echo ユーザー名: %USERNAME%
echo ホーム: %USERPROFILE%
echo PC名: %COMPUTERNAME%
echo 乱数: %RANDOM%
%~dp0
はバッチファイル自身が配置されているフォルダのパスを返します。バッチファイルと同じフォルダにあるファイルを確実に参照したい場合に使用します。例:
set CONFIG=%~dp0config.ini
コマンドの実行結果を変数に入れる
for /f を使用すると、コマンドの実行結果を変数に格納できます。
for /f "tokens=2 delims=:" %%A in ('ipconfig ^| findstr "IPv4"') do set IP=%%A
echo IP アドレス:%IP%
複数コマンドの連結
| 記号 | 意味 |
|---|---|
& | 前のコマンドの結果に関係なく次を実行 |
&& | 前のコマンドが成功した場合のみ次を実行 |
|| | 前のコマンドが失敗した場合のみ次を実行 |
mkdir backup && echo フォルダを作成しました || echo フォルダの作成に失敗しました
ファイルをドラッグ&ドロップ
コマンドプロンプトのウィンドウにファイルやフォルダをドラッグ&ドロップすると、そのフルパスが自動的に入力されます。
長いパスを手入力する手間を省くことができます。
クイック編集モード
コマンドプロンプトのプロパティで「クイック編集モード」を有効にすると、マウスで範囲選択してEnterキーでコピー、右クリックで貼り付けが可能になります。
まとめ
| Tips | 操作 |
|---|---|
| コマンド履歴の表示 | F7キー |
| タブ補完 | Tabキー |
| コマンド中断 | Ctrl+C |
| 画面の色変更 | color 背景色文字色 |
| タイトル変更 | title テキスト |
| プロンプト変更 | prompt 書式 |
| バッチのフォルダパス | %~dp0 |
これらのTipsを覚えておくと、コマンドプロンプトでの作業効率が大幅に向上します。